カイパパ通信blog

カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルの方から来ました

自閉症の人にわかりやすいのはどっち?「壁の対応とドアの対応」

年末年始のお休みは、カイとたくさんお出かけしました。今日は名古屋港水族館へ。
寒くなくて、年末年始開館している水族館はありがたいスポットです。小さい時から大みそかに水族館に行くのが毎年の恒例になっていますが、今回はカイのリクエストで1月3日になりました。

水族館でのカイのお気に入りは、魚ではなくて実は映画です。昔は5分と持ちませんでしたが、今は最後まで観ます。セリフがわからなくても、自然をテーマにしたコンテンツは映像に迫力があって楽しめるのでしょう。
今日は「皇帝ペンギン」を観ました。南極での過酷な子育て。親とはぐれた子ペンギンが父親と再会するシーンでは感動して泣きそうになりました。

昔に比べて、カイの活動リクエストが明確になってきました。出かける前にスケジュールの交渉をするのですが、こちらの提示で気に入らなければ頑として受け入れません。今まで経験したことがない新しい提示は、ほとんどが「イラナイ」と断られます。

思い出したのは、昔、親であり支援者であるウォーリーさんから聞いた「壁の対応とドアの対応」の話。

「壁」は動かない。=決まったことを決まったとおりの対応をする。
「ドア」は開いたり閉まったりする。=状況に応じて対応が変わる。
ある場面において、時に、開いたり、時に、閉まったりする対応は、本人を混乱させてしまう。

自閉症の特性をもつ人は一度、学習してしまったら、それを上書きする修正がとても困難です。だから、最初の経験がとても重要です。

「壁」でなければならないときは、たとえ、そこで妥協したほうがラクな場合であっても動じないことが必要。すごくキツイこともあるけれど…。

背の高さも同じくらいになってきました。

ウォーリーさんとの話はこの記事に書きました。

カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクル : 支援者ウォーリー