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シン・エヴァンゲリオン劇場版 落とし前をつけるために

エヴァンゲリオンが完結した。最初のテレビシリーズから25年かかった。

エヴァンゲリオン公式サイト

エヴァンゲリオンには大量の謎が含まれていて、謎解きのおもしろさが魅力なのだが、骨となる物語はシンプルだった。

それは、父親が始めたことに落とし前をつけるストーリー。

落とし前をつけたのは、シンジとミサトだった。

セカンドインパクトを引き起こした(ミサトの父親)←ミサト「これまでの全てのカオスにケリをつけます」
人類補完計画を始めた(シンジの父親)←シンジ「父さんのやったことは、僕が落とし前をつける」

 

旧劇場版(1997)では、ミサトもシンジも非力で、完全には止めることができなかった(カオスのその後を創れなかった)。だからもう一度「リビルド」してやり直す必要があった。落とし前をつけるために。

「やり直す」ためには、力をつける必要があった。だから、時間がかかった(クリエーター自身が歳をとり、経験と知恵を得た)

 

落とし前をつけたのが、14歳の子ども(シンジ)と女性(ミサト)だったことは象徴的だ。

今年50歳になるじぶんは、子どもであり、親でもある(ミサトのように)。
エヴァンゲリオンの物語が、なぜ、こういうエンディングでやり直されたのか、25年かかったのか、理解できる。

これまでのやり方では世界がダメになる。
親世代ではもう止めることができない。
Redoできる(やり直せる)のは子ども世代(そこに私も含まれる)であり、女性なのだ。

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「シン・エヴァンゲリオン」2回観に行った。もう1度観たい。