カイパパ通信blog

カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルの方から来ました

「多数派の無神経さ」に傷ついた経験は、文脈が異なれば「じぶんが多数派として傷つけてきた/傷つけている事実」に思いが至る

comemo.nikkei.com

フォトジャーナリスト安田菜津紀さんのnote(日経COMEMO)記事から。
女性差別から語り始めて、自身の出自について
自らの持つ「特権」をどう使うか?
を短文で誠実に語られている。

わたしは3回読み返しました。

"そしてそもそも差別の問題は、力の不均衡の中で起きる。「その不平等を変えたい」と声をあげているのに、構造的に権力を持っている側が「まず、自分たちのことを理解しろ」というのは、それ自体が暴力的な言動でもある。"

 

"自分の「特権」や、それが構造的に持ってしまう「加害性」には常に注意深く、自覚的でありながらも、私のこの「特権」は、使い道次第で、社会をよりよい力に変えていくものにもできるかもしれない、ということに気づいたのだ。"

 

わたしは自閉症の子と生きるマイノリティ性をもっているけれど、日本に住む日本国籍者で中年の既婚男性だ──多くの点で「特権」をもつ。


じぶんがマイノリティのサイドからみたときの「多数派の無神経さ」に気づき傷ついた経験は、文脈が異なれば、「じぶんが多数派として傷つけてきた/傷つけている事実」に思いが至る(至らなければ、「特権」をよりよくつかうことはできない)。


noteで紹介されている本『人種差別をしない・させないための20のレッスン アンチレイシストになろう!』(1月刊行予定)も読みたい。