カイパパ通信blog

カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルの方から来ました

差別と新型肺炎

中国で流行が始まった新型コロナウイルスによる肺炎をきっかけに、世界各国で、アジア人差別が助長されているという報道を目にします。

日本国内では中国人への口さがない言説をSNSで見かけますし、日常会話でも「中国人の団体とすれ違うと緊張する」などと話す人がいます。それは民族差別なんですが言っている本人に差別の自覚がない。「差別ではない、ウィルス感染を避けるためだ」という意識でいるのでしょう。

各国での差別と日本国内での差別は、合わせ鏡になっていると思いませんか?

海外に出てわかることは、日本人と中国人で外見では区別がつかないのでアジア人(または「中国人」)と一緒くたに扱われるということ。差別偏見は、個人を見ずに属性で一律の扱いをするものだからです。

差別をする人、差別を許容する人は、「自分が差別される」ことも認めていると言わなければならないと思うんです。「ナントカ人に対する差別はOK」というわけにはいきません。自らが差別されたくないのなら、すべての差別を認めないと決意しなきゃならない。

何か事件を見聞きした時、ついつい属性(カテゴリー)で考えたくなりますが、そういうときは「合わせ鏡の向こう側をのぞき込む」努力が必要だと思います。

武汉加油武漢がんばって)