カイパパ通信blog

カイパパ通信blog☆自閉症スペクタクルの方から来ました

障害の子をもつ家族支援の障壁となるもののひとつとして

kaipapa.hatenablog.com

↑このカイパパ通信blog記事で問題にした(補正を加えた)ツイートに関して、ツイート主である大久保賢一さんが論文の主張を解説する記事が書かれました。ツイート拡散の影響を放置しないための誠実な対応ですね。ぜひご一読ください。

よろしければ、大久保さんの記事のシェアにご協力をお願いします。

格物究理(かくぶつきゅうり) 「親の悲観的思考と自信のなさ」と子どもの行動障害

前述したHandbook of Positive Behavior SupportにおいてDurandらは家族支援の障壁となり得る要因として、家族のストレス、親への高すぎる要求水準、親が介入効果を実感できないこと、セラピストとの関係性、親の社会経済的状況、脆弱なソーシャルサポートなどを指摘していますが、その中の1つとして「親の悲観的態度や自信のなさ」をあげており、そこには付加的な支援が必要であることを主張しています。

(この章では「悲観的思考」の例として、子どもをスーパーマーケットに連れて行くことを取り上げ、実際には買い物の種類や時間の長さによって行動は変わるのに「買い物は何もかも全部ダメ」と考えたり、実際には少しずつ適応的な行動が増えてきているのに「うちの子どもはいつまで経ってもずっとダメ」と信じ込んでいる親をあげています)

Durandらの解説においては、少なくとも「親の悲観的思考や自信のなさ」をスケープゴートにするような意図は感じられず、支援の必要性と支援の可能性を主張している文脈であると読み取れます。

障害がわかった時の圧倒されるような不安…… *1
今もくりかえす将来への茫漠たる不安。抑うつ的になりたくなくても、ぎりぎりのエッジを生きている感じはぬぐえません。
わたしは、強い落ち込みの後に、外に出て行って仲間を見つけることに夢中にななりました。それがベストだったとも、それ以外に方法がないとも思いません。
「カイパパ」というペルソナが守ってくれることもあれば、自分を傷つけることもありました。

「ロールモデル」のような表現や祭り上げ方には抵抗があります。「あの人は、ああだから、あなたも」というアドバイスにはリスクがあります。

結局は、いろいろ見て経験して、いったん「じぶんはじぶんだ」という「その時点での納得」を見つけ続けて、ひと息つきながら生きていくんでしょう、わたしたちは。

*1:ちょっと大久保さんの記事からは離れますが、思ったことを書きました。