成年後見を利用し始めると有無を言わせず一律で職業から排除される「欠格条項」の法改正がついに実現しそうです
ついに、欠格条項が削除される見込みです。
現状は、たとえば公務員について言うと、知的障害者が成年後見制度を利用している場合には「公務員に就くための資格がない」として受験すらできません。また、公務員として働いているひとが成年後見制度を利用し始めたら、有無を言わせず失職となります。これは法律で決まっているので、裁量の余地がなく職を失います。*1
成年後見制度を利用しているかたでも個人個人の状態像は異なります。一律の扱いは雑すぎて、権利を制限しすぎているのです。
この欠格条項があるために、本当は成年後見制度を利用したいのに利用できない人もいます。
権利擁護のいの一番に改正が必要だった条項です。本当に改正されるか注目したいと思います。
改正に向けて、内閣府設置の成年後見制度医療促進委員会で2017年9月以降に議論されています。